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mRNA合成用原料のシュードウリジン

ヤマサ醤油の医薬・化成品事業部では、核酸系うま味調味料の製造開始を発端に、核酸化合物に特化して60年以上事業展開してきています。1970年代からは医薬品原薬の製造販売も開始しています。以前は研究用試薬として数多くの核酸化合物を合成し販売していましたが、その一つとしてシュードウリジンを1980年代から販売しております。

古くから製品として持っていたこともあり、今話題のmRNA(メッセンジャーRNA)の合成用素材として以前からご使用いただいております。体内に存在する通常のmRNAは配列をなしている4つの核酸化合物の一つがウリジンであるのに対して、治療薬やワクチンとして開発されているmRNAはウリジンのかわりに修飾核酸(シュードウリジンやその他の誘導体)が使われています。尚、シュードウリジンはRNAの一つであるtRNA(トランスファーRNA)などの構成要素としてもともと体内にも存在します。
※tRNA:RNAの一種で、遺伝情報からタンパク質が合成されるときに、アミノ酸をリボソームに運ぶ役割をもつ。

新型コロナウイルスワクチンのmRNAは、コロナウイルスの突起部分(スパイクタンパク質)のmRNAを投与すると、そのmRNAによりスパイクタンパク質が細胞内で生成され、結果それを攻撃する抗体が作られるという仕組みです。通常のmRNAですと自然免疫により減少し蛋白質が作られにくくなるところ、ウリジンを修飾核酸に置き換えたmRNAの場合この免疫機能を回避できるようになり、十分タンパク質が作られるようになります。

mRNA自体は今回の新型コロナウイルスの開発以前から、他のワクチンや治療薬として研究開発されております。ヤマサ醤油では研究段階からシュードウリジンを提供してきており、その流れの中で2020年に新型コロナウイルスワクチンの開発が始まり同用途のmRNA製造用でもご利用頂くようになっています。

2020年12月初め、新型コロナウイルスワクチンのmRNAが世界で初めてイギリスの規制当局から緊急使用の承認を受けましたが、ヤマサ醤油ではまだどうなるか分からない秋の段階で承認された場合に備え増産体制を整えました。未だ需要は増える見込みであり、また将来再びパンデミックが起こった際に無理なく供給出来るよう、更に製造能力拡張を含む体制整備を行います。

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